【トークショーと茶會のご案内】

  

 リニューアルした東洋陶磁美術館にて、
 トークショーと茶會をさせていただきます。
 川西まりさんとの茶事も久しぶりで大変楽しみです。
 お申し込みは下記にて受付致します。
 是非、良き機会にご参加よろしくお願い申し上げます。

 (追記)このたびの企画は満席となりました。
    皆様のご参加に御礼申し上げます。

 中国茶會 無茶空茶 黄安希 拝


 「エクスチェンジプログラム vol.1
  大阪市立東洋陶磁美術館×graf
  中国文化とお茶を楽しむナイトミュージアム」

 今春、リニューアルオープンした東洋陶磁美術館で開催中の
 「中国陶磁・至宝の競艶」にちなんで、
 特別な中国茶を味わいながら中国文化について語り合う、
 スペシャルな夜の茶会を開きます。
 新たに誕生したガラス張りのエントランスを
 クリエイティブユニットgrafのファニチャーで設えた、
 一夜限りの空間とともにご堪能ください。

 日時:2024年11月21日(木)18:00〜19:30
 会場:大阪市立東洋陶磁美術館
 定員:30名
 料金:3,000円(税込 / 展覧会チケット代含まず)
 登壇者:黄安希(中国茶會無茶空茶 主宰)
     小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館 学芸課長代理)
 茶事:黄安希(中国茶會無茶空茶 主宰)
    川西まり(TE tea and eating 主宰)
 *イベント詳細へのリンクはこちら ciprogram2024tea.peatix.com/view







 【十一月のご挨拶】

  

 先月はマレーシアへのお茶旅をしてきました。
 中国茶を学ぶ中で、中国、台湾以外に
 華僑の人々が移住した周辺の国々にも興味が出てきます。
 中華文化との融合の様子や、その地に根付いた方々が
 どんな生活をし、茶文化はどのように浸透していくのか。
 そのような視点から、過去には
 ミャンマー、スリランカを訪れました。

 今回のマレーシアツアーは、マレーがはじまったマラッカ、
 そしてイギリス人によるティプランテーションが
 作られたキャメロンハイランドへ。

 十四世紀にマラッカ王国建立と共に、
 明の皇帝の命を受けて、鄭和が大船団を組んで
 マラッカに到達します。マラッカ王朝と明との間に
 交易が始まり、初期華僑が大量にマラッカに流入します。

 彼らは五つの地域からの人々で、
 福建、広東、潮州、海南、客家。
 茶産地の民、茶を持つ人々でした。
 マレー人女性と婚姻した彼らは
 プラナカンと呼ばれるようになります。

 プラナカンの人々は、交易によって
 巨額の富を得た人も多く、その生活は豪奢で、
 子孫を繁栄させ、南方の明るい色調に
 中華の美意識が合わさった独自のスタイルに進化しました。
 その中においても喫茶の風習はなくてはならないものとして、
 故郷のお茶が船に積まれ持ち込まれました。

 マラッカはその後、ポルトガル、オランダ、イギリス、
 日本、再びイギリスの支配を受けていきます。
 十九世紀に錫鉱山の発掘のため、
 新たに大量の中国人労働者が入るようになります。

 こうして、多民族多文化の中で生きていく
 中国人の社会が営まれる中、文化や習慣は
 昔ながらの感じが残される事が多く、茶文化もその一つで、
 今ではあまり見られないタイプのお茶が
 現在も飲み継がれていたりします。
 また、肉体労働者が大量に流入した事から、
 水分補給や熱帯のマレーの熱病などを予防するために、
 安価で毎日がぶ飲みできるようなお茶がたくさん消費されました。

 キャメロンハイランドは、イギリス統治時代に
 イギリス人が1800メートルの高地に切り開いた
 プランテーションで、紅茶が欠かせなかった
 イギリス人の熱量のたまもの。
 彼らはプランテーションとゴルフ場を建設し、
 イギリス風のホテルの中でアフタヌーンティーを楽しみました。

 現在、マレーシアの紅茶シェアの95%を担う
 プランテーションはBOHという会社で、創業は95年目。
 BOHは福建省の武夷山を表すBOHEAから取られた名前です。
 イギリス人は茶を巡り、清国とアヘン戦争を引き起こすほど
 紅茶の魅力に憑かれ、手強い熱帯雨林にプランテーションを。
 その底に沸るお茶への徹底した自負を感じたのでした。

 旅の最後には、マラッカ海峡に沈む夕陽を見ながら
 お茶を淹れました。マレーシアの歴史を
 一杯のお茶にも感じとるような旅の幕切れとなりました。

 二〇二四年 立冬
 中国茶会 無茶空茶
 黄 安希 拝






        

        

       





 【中国茶会 無茶空茶 十一月の行事】


「和の花と中国茶」
 11月27日(水) 14:15〜、18:00〜 [要予約]

 無茶空茶教室内において
 季節のお花のお稽古を月一回行っております。
 月毎に花の名前、種類、取り合わせ方、
 花とお茶の関係性なども学びながら、
 身近に花がある暮らしが自然となります。

 季節の行事に合わせて、
 お正月の門松作り、お水取りの紙椿の糊こぼし作り、
 茶道具削り、茅の輪作り、重陽の被せ綿、
 クリスマスリース作りなど、
 多岐にわたる花工作も行っております。
 花器をかえて、二杯分いけていただいたのち、お持ち帰りいただきます

 持ち物は、鋏をお持ちなら鋏のみ。あとは何も必要ありません
 鋏をお持ちでない方はご用意があります
 中国茶をお出しいたします
 お茶と花の時間、ご参加をお待ち申し上げます

 毎月最終水曜日
 〈1〉14時15分から
 〈2〉18時から

 受講費 各回 9,000円。
 *教室にお入りになる際は靴下着用をお願いいたします。

 *予約方法 メールにて承ります。受付は開催日前日の正午まで。
  無茶空茶からの返信をもって予約完了となります。
  予約先 muchakucha@nifty.com (無茶空茶)

 講師 朝倉 啓
 1985年に大阪府で生まれる。父親の生花店を継ぎ、
 現在は日本料理店や茶会を中心に、床の間や店内のしつらえを担当し、
 日本の四季や節句を大切にした作品がプロから高い支持を得ている。

 





「太極拳と朝のお茶」

 11月24日(日) 毎月第四日曜 朝8:15〜10:30ごろ [要予約]

 無茶空茶、三晃ビル屋上テラスにて開催しております。
 朝茶。
 太極拳。
 中国の朝御飯を整えて、お待ちしております。

 清々しい朝の空気を吸い込んで、気を巡らせましょう。
 太極拳は、目一杯まで力を込めず、いかに深くゆっくりと呼吸をし、
 一歩手前で力を緩めるか、に留意するため、
 頑張りすぎない事を学びます。
 頑張らないことにより、余力を次のアクションに転回し、
 体内のエネルギーを隅々まで行き渡らせるのだそうです。
 お子様のご参加も歓迎します。
 初心者の方対象です。

 受講費 4,000円。
 *当日朝8:00に三晃ビルの裏口にて集合、時間厳守でお願いします。
 *当日はウッドデッキにて太極拳を行います。室内履きをご用意ください。
 *朝食時、教室にお入りになる際は靴下着用をお願いいたします。
 *朝方は肌寒くなる時期です。上履き、羽織など各自ご用意ください。

 
 *予約方法 メールにて承ります。受付は開催日 前々日の正午まで。
  無茶空茶 太極拳からの返信をもって予約完了となります。
  予約先 suuhaa.taichi@gmail.com (無茶空茶 太極拳)
 *キャンセル料について 開催日前々日までのキャンセルは50%、
  前日&当日のキャンセルは100%、受講費が発生いたします。

 *写真は2023年10月の様子です

     






 【中国茶会 無茶空茶 茶会の記録】 *2023年11月8日更新

 「中国茶会 無茶空茶」による茶会のアーカイブを
 ブログ投稿サービス「Tumblr(タンブラー)」にて公開中です。
 Tumblrでは、ホームページで掲載している
 毎月のご挨拶文と写真の過去ログもご覧いただけます。
 *Tumblrへのリンクはこちら muchakucha01.tumblr.com

 *ご注意*
  閲覧いただくには、Tumblrの無料登録およびログインが必要です。
  下記のような注意文が表示される場合もありますが、
  迷惑サイトではなく問題ございませんので、そのままお入り下さい。

  


 【茶会 アーカイブ一覧】
 「北斗七星茶會」
 「茶會 清明踏青会」
 「亜洲仲秋茶會」
 「擬似香港飲茶會」
 「平成令和茶会」
 無鄰菴茶会 第二回「大重陽、小仲秋」
 無鄰菴茶会 第一回「夏至睡起」